久しぶりに田舎に帰って市役所に向かう途中、いつも通り道で気になっている美術館に立ち寄った。
その美術館は、田舎の田んぼの中に建っているにしては、石造りの堂々たる建物で、クルマから降りてじっくり見るとよけいすごいなと感じてしまう。

館の担当の方に「この建物は丹波市立とあるけど、市がこんな予算を使える訳がないですよね。どっかの事業家がボロ儲けして寄付されたんですか?」と聴いてみた。
女性の担当者の方が「実はそうなんです。近くの出身者の実業化が毛皮事業でボロ儲けされましてね、死んで金を持って行けるでなく子供たちの遺産争いの種にしたくないということで、20億円とか30億円とかの財産をつぎ込んで建てられ、市へ寄付されたんです。」

ほほぉ、やっぱりねえ。
道理ですごい建物だと思ったよ。
詳細は、
こちら。
今は、「
永田萌の世界」という展示をやっていたので、ちょっと見てみた。
あまりボクの関心のないテーマだと思って観たが、これがなかなか素敵だった。
若い頃の作品は、少女趣味のメルヘンチックなありきたりな絵だったけど、パリで学んだ後に絹をキャンパスとして独自の世界を創り出した最近の作品は、何とも言えぬ心地よい和風なイメージも感じられる雰囲気を醸し出していた。
また、絵と対をなすエッセイとの組み合わせは、いいなあと思わず見入ってしまった。
ブログでもこんな雰囲気を醸し出せるかもしれないと感じさせられ、観て読んで何らかの雰囲気が伝えられる努力をしてみようと思った次第。
市役所の近くの青少年センターで、ボクが1期生として受講していた慶応技術大学の通信教育の授業中とのことで、地域委員を引き受けているK氏に誘われて、3期生の方々の授業を拝見した。

ネットワークを介した受講スタイルは継承しているものの、教材などはより効率的に作られているようだ。
授業の終わりにちょっとカメラの前に入れてもらうと、講師の先生方に「やあ、丹波の臼井さん。お元気ですか。」と声を掛けてもらった。
今は、このように部屋に集まって講師といくつかの地域の受講者と映像で結び、授業を行うという暫定的なスタイルだけども、もうすぐ自宅にいながら自分の趣向にあった勉強(というのかな)が当たり前になるのだろうな。
3期生だから受講生は若い子ばかりになっていると思っていたが、拝見するとボクの年代に近い人が多く、非常に親近感を抱いてしまった。
そのためか、近くの喫茶店でおしゃべりしませんか、と誘われてやたらうれしくなっていそいそとついて行った。
自分の住んでいる市内とは言え、誘われた喫茶店の場所が全く見当もつかず、前を行く仲間のクルマを必死で追いかけた。
途中、ありきたりな喫茶店もあったが、田んぼの中の瀟洒な喫茶店に着いた。
なんとおしゃれな喫茶店だねえ。
受講者の1人が最新型のiPhoneを持っているのを見て、「そう言えば、ボクが最初に使ったパソコンはMacSEだったなあ。」と言うと、「私はZ80を使っていましたよ。記憶装置はオーディオテープでした。」などと、同じ年代の人間同士ということを改めて実感しながら昔話に花が咲いた。
K氏はまだ40台の若さだったので、「へぇ、そんなだったんですか。」と感心していたというか、呆れていたのかな。

「ボクは、面白い企画を考えるのはうまいんだけど、事業化する能力がないので、この授業を受けていたんですよ。」と言うと「じゃ、我々が事業化しますので、ぜひ知恵を貸してください。」などと、大いに盛り上がった。