2007年12月9日日曜日

宮の当



田舎では、田舎なりの伝統行事やしきたりがあるが、最近はかなり簡略化されている。ところで、ボクの村は、山のふもとを通る国道176号線(昔は、丹波路だった)に沿って、東西に長く家が建っているので、中央付近から東西に分かれて、それぞれ一軒づつ担当することになっている。

今日は、村の行事の1つである、「宮の当」の引継ぎが行われた。つまり神社の当番の引継ぎである。
11:00から、村の公民館に村の神社の氏子があつまり、今年の神社の当番とともに、来年の当番を抽選で決めるのだ。

公民館に到着後、入り口に置いてある宮水で手を濯いでから部屋に入り、扇子を前に置いて当番の方に挨拶をし、年齢の順に席に座る。

まず、神社の当番(宮の当と呼ぶ)が神社から下げたお神酒をおちょこに一杯ずつ注ぎ、皆でいただく。
その後、神社にお供えしていたごはんを当番が人数分に分けて、各人に配布して、いただく。
次に、今年の宮の当がお神酒を茶碗になみなみと注ぎ、東西それぞれ年長者から順に一口ずつ飲みながら回し飲みし、共同体としての意識を確認するのだ。
本当は、このとき、伝統的な謡を皆で謡いながら、お酒を回すのだが、今年は、謡を謡える長老もいなくなって、静かに飲むことになった。

ここで、いよいよ来年の「宮の当」の抽選を行うため、盆に盛った米の中に、当たり券(穴の空いた紙)を
含む人数分の紙を丸めて埋めておき、盆を廻しながらクジを引いていく。
今年は、隣の家が宮の当に決まった。
最後に、今年の当番がお神酒を飲み、続いて来年の当番がお神酒を飲むことによって、引継ぎが完了するのだ。

ここまでで神事は終わり、これからは、当番が主催する宴会が始まるが、年ごとに料理などが簡略化され、最近は料理店から取り寄せた料理と決められた量のお酒に統一されているので、当番の負担がかなり軽減されてきた。

現在でこそ、普通の背広で出席すればいいんだけど、以前は羽織袴の正装で行っていた。
隣村は、現在でも羽織袴で執り行っているそうだ。ここまで、伝統を残したのなら、ずっと続けて欲しいものだ。

宴会は、15時くらいに終わって、宮の当に挨拶をしてから、三々五々、自宅に向かった。

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