毎年、年の始めに村の取り決め事項を協議する「初会」が、村の公民館で開かれる。
協議する項目は、村の行事の執り行い方や、役員の決め方などで、自治会の会合と同じような内容だ。
村の特徴が出ているのは、以前のブログに書いた「宮の当」の役割や、お彼岸や慶弔時の決め事などだ。
村には、古くから伝えられた多くの「しきたり」があるのだが、近年は急速に簡素化する方向に向かっている。
確かに伝統を維持していくのは、村のアイデンティティを保つのに有効なのだが、農業に専念している所謂「専業農家」がどんどん減ってきて、会社に勤める人や、ボクのように都会へ出て行く人が増えると、伝統行事は当然のことながら維持できなくなり、面倒なしきたりを引き継いでいくこともできなくなる。
だから、行事の簡素化は止むを得ない流れだ。
それから、村中で行わなければならない作業がある。主なものは、水路に溜まったゴミや泥を取り除いて田畑に水を正常に流すための「溝さらえ」と秋の間に枯れた草を焼く「草焼き」がある。今年の溝さらえは、田植えが始まる頃の5月11日となった。しかし、草焼きは近年の地球温暖化のせいか、完全に草が枯れなくて昔のように燃えなくなったとのことで、取りやめになった。
今年のトピックスとしては、村の水がめである大池の改修工事がある。山の麓にある大きな池に土砂が蓄積してきたので、水をすべて抜き取って土砂の除去や堤防の改修などを行うのだ。それに伴い、工事用のトラックの村への乗り入れについての取り決めや、水を抜いたときの井戸水の水位への影響、水のストックがなくなるための消防などについて、いろいろな合意が必要なのだ。
都市ならば、こんな工事はすべて行政側で行うのだが、村ではそんな訳にはいかないのだ。
昔は、長老がもっと村の衆をリードしていたんだろうけど、だんだん町のように民主的な合議制になってきた。
まあ、これでいいのだろうと思う。
ただ、この村には、新しい住民が増えたりしているので、すごく過疎化が進んでいる訳ではない。
しかし、普段は会社に勤めていて土日などを利用して農業をやっている人や、ボクのように、普段は都市で生活していて、たまに田舎に帰ってくるという人もいるので、普段の村の作業や役員などを引き受けられない人もいるという難しい問題がある。
これから、高齢化社会が進むので、村の共同作業がますます難しくなるだろうが、定年でUターンしてくる元気な老人も増えてくるのではないだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿